ドメインとは、たとえば[www.yahoo.co.jp]と言った様なインターネットにおける住所の事です。
なぜドメインというものが登場したかというと、
インターネットは全てIPアドレス(32ビット)によってサーバーを判別しているものの、
それは人間にとっては覚えやすい、使いやすいものではなかったためです。
アルファベットや記号を使用した、もっと人間の覚えやすい名前を付けれないものか?
ここからドメインというものが登場しました。
このドメインを管理するための取り決めがDNS…Domain
Name Syetemです。
実際にドメイン名というものが登場してから、
それを管理するDNSという規定が作られるまでには、色々な歴史があるんですが…
それはここでは省略します。
DNSサーバーが具体的には何をしているのかというと、
インターネット上におけるIPアドレスとドメイン名の対応を管理しています。
このサーバーの事をドメインネームサーバー(ネームサーバー)と呼んでいます。
このIPアドレスとドメイン名の対応表は、世界中の誰でも正しく知る必要があるため、
きちんと一括管理(ICANNという団体が管理してます)されています。
しかし、世界中のありとあらゆるドメインを一台のサーバー・組織で管理するのは非常に困難であり、
ドメインを分けて、(たとえば.jpとか.comとか)下部組織に管理を任せています。
(日本の下部組織は「JPNIC」です)
「jp」と付くドメインはJPNICが管理しています。
この前に「co」と付くドメインは主に企業が使用して、
「ne」はネットワーク業務を行う企業に…といった風にJPNICが提供してます。
しかし、近年「汎用jpドメイン」というものが登場してますが…
そして、一括管理しているサーバーがこれらの下部組織のサーバーと連携と取る事により、
世界中のありとあらゆるドメインの管理を可能にしています。
このネームサーバーの末端である、例えばプロバイダのネームサーバーといったものは、
クライアントより問い合わせがあった場合、自分に分かるドメインであれば、
このネームサーバーが対応するIPアドレスをクライアントに送ります。
しかし自分が分からないドメインの問い合わせが来た場合、
さらに自分の上に当たるネームサーバーに問い合わせて…といったことを繰り返し、
最終的にドメイン名からIPアドレスが判別するまで作業を繰り返します。
毎回こんな事を繰り返していたのでは、非常にネットワークのトラフィックを増大させるため、
判別したドメイン名とIPアドレスの対応データを、
一時的なキャッシュとして保管する機能もDNSには付いています。
以上がドメインとDNSの説明です。
インターネット空間において、あくまでサーバーを特定するのは「IPアドレス」であり、
「ドメイン」はその補助ために作られたものである、と覚えておいてください。
今まで説明したDNSは、「IPアドレスが固定されている」事を前提に規定されています。
ドメイン登録は基本的に手作業(半自動化されている場合もありますが)です。
そのためIPアドレスの変更があると、そのつどそのドメイン名とIP対応表を管理している
ネームサーバーに対して、手動で新たなIPに変更してやらないといけないわけであり、
しかも、その変更は自分で不可能です。
こういった変更はサーバーを管理している業者に頼まないといけない場合が多く、
非常に煩雑な処理になってきます。
そこで登場したのが、DynamicDNS…「動的に」この情報を変更する機能です。
もし自分のIPアドレスが変わったとしても、
それを自分のドメイン情報を登録しているネームーサーバーに通知してやれば、
サーバー管理者の手を介することなく、自動的に即座に変更してくれる。
…ここが「動的」といわれるゆえんです。
対応する言葉として「静的」がありますが、これは従来のDNSの事であり、
上で説明したような、手動でDNS情報を変更する方法であると言えると思います。
このダイナミックDNSを使用することにより、
インターネットへのIPが固定されてないサーバーであってもDNSを
簡単に、安全に使用することが可能になりました。
しかし、このDynamicDNSサービスはトップドメインやその下部組織は提供してません。
そこからドメイン名を受け取ったサーバーが、独自にDynamicDNSを運用しています。
大体の場合において、DynamicDNSを使用している、という場合、
それはこの独自のドメインを持ったサーバーが提供しているDnyamicDNSサービスを使用している、と言えます。
…もちろんの事ながら、
これはグローバルなIPアドレスをもったサーバーしか使用できない事も覚えておいてください
IPアドレスが固定されない、DHCPによってIPアドレスが設定されている自鯖に
様々なインターネットサービスを組み込んだのであれば、
それを外部(インターネット)に公開するのにDynamicDNSを使用すると言うのは、
非常に効率的な手段と言えます。
そして、そのDynamicDNSサービスを無料で提供しているサーバーに登録する事によって、
自分だけのドメイン名を持った立派なインターネットサーバーとして運用が可能になるわけです。
実際の設定方法は、別のページにて詳しく説明しています。
自鯖を作成しているのであれば、
最終的には、このDynamicDNSを使用して独自ドメインによる運用を目指しましょう。
(いや、固定IPを取って、DNSに登録してもいいのですけど……)
[一つ上に戻る] |